神流マウンテンラン&ウォーク2012大会当日編2


 石尊山、桐ノ城山
 ライオンさんは上りが弱い。
 
 後方集団と言えども、ついて行くのがやっとなの。
 
 やっぱ暑いなぁ。頭が(笑)

 つづら折りに上って行く先のランナーから声が飛ぶ。
 上ってくる姿は獣そのものだと。

 アハハハハ(^◇^)
 上がってるテンションが益々ヒートアップしてくるべさw

 スーパーロングを走ってるランナーに次々と追い抜かれる。

 「ライオン!すげぇ」
 「ライオンがんば!」
 「ゴールまでそれでいくの?」

 いやぁ〜 ランナーの皆様にも評判がいい(笑)

 西御荷鉾山下の第二エイドが見えてきた。
 見えた途端にエイドから声がする。
 「ライオンさぁ〜〜〜ん!」

 ライオンが走ってる情報は全てのエイドに流れているのだろうか?(笑)

 「ライオンさんがんばって!!」

 嬉しい(^◇^)

 西御荷鉾山までの上りもキツイ。
 


 西御荷鉾山頂。
 ガスガスだ。
 

 下りは一気に行く。
 前を行くランナーが避けてくれるのじゃ。
 ライオンに食われたくないらしい(笑)
 
 「ライオンはぇ〜」

 そう、下りだけは
 少しは自信ある。

 林道へ出ると ガクンとペースが落ちる。
 下りで抜いた分だけ抜き返されるw

 このコースは林道で登ってトレイルでどっと下る。
 そんな構成。
 ただ、上りの林道が長いのだ。
 ロングコース全体ではその7割近くが上りなの。
 タフなコースと言われる所以じゃ。

 そんな林道に


 私設エイド。
 私設エイドでこのクオリティは凄い!!
 山楽走の有志が設営してくれたの。
 神流ならではのエイドやなぁ。


 林道の上りは我慢大会やなぁ。

 スタッフさんや
 抜いて行くランナー
 抜くランナー

 ほぼ9割の人が ライオンさん!を 声にしてくれる(笑)

 「ライオンファイト!」
 「ライオン走れ!」
 「ごくろうさまです」

 多かったのは
 「これでロング走るってすげぇ!」

 「ナイス仮装!」 ってのには笑ったw


 走るのがすんごい速い人達が、そう言って抜いて行ってくれるのが
 とても とても 嬉しかった。 

 スーパーロングのランナーさんに抜いて行かれるのが、だんだん快感になっていく(笑)

 第三エイドでトイレに寄って、ライオンさんへの声援を後ろに聴きながら前へ前へ。


 白髪山へはあとどんくらいかなぁ。

 エイドではコーラやバナナ。
 あとは水しか口に入れてない。

 ちょっとヤバイよね。

 マグボトルに入れてきたコーンポタージュを口に入れた。
 うんまい!! あったかいスープがめっちゃうまい!
 朝、お湯を沸かして仕込んできたの。

 標高が上がると寒いくらいだったけど、このスープで元気がでてきた。


 この上がコース上の一番高いとこ、白髪山だ。
 やっと、ここまで来たぜぃ。

 ここから持倉のエイドまでは、フカフカのトレイルで長い下り。
 クダリスト ライオンさんの唯一の見せ場だ。(誰も見ちゃいないけどw)

 スローで入る。
 脚の具合を確かめる。

 よし!
 行ける。

 おりゃぁ〜〜〜〜〜〜!!!
 がぉ〜〜〜〜〜〜〜!!

 前に見えてるランナーは全部抜く!!
 
 いや、みんな道を開けてくれる。

 「ライオンはぇ〜〜」

 「あぁ〜 ライオンに抜かれたぁ〜」

 「ライオンすご!」

 おもしれぇ〜〜。
 たのしい〜〜。

 でも、ライオンを抜いて行く人がいた。

 私は間隔を保ってついて行く。
 
 徐々に間をつめる。

 谷側の足がコースを外しそうになって 「うっ!」ってなったのを見逃さなかった。

 この人なら抜き返せる。


 
 気持ちよかった。
 駆け下るのが
 気持ちよくって
 思わず声にでちゃった。

 「気持ちいい〜〜〜!」

 ったら 
 前を行く人が 道を譲ってくれた(笑)



 楽しい下りも終わって、もうすぐ持倉エイド。
 

 今年もきたよ。
 持倉へw




 ここの蕎麦がうまいんだよ(^◇^)
 何杯でも食べたいさ。

 ったら、

 男の子が私に張り付いた。
 「写真撮ってもいいですか?」

 はいよw なんぼでも写真とってw

 そばを食べてるとこを〜
 今度は顔を上げてください〜

 ポーズの指定までされる(笑)

 私につきっきりで ばしゃばしゃ写真撮ってる。

 男の子の妹ちゃんかな?
 じっとライオンを見てて
 ライオンが来るのを待っていたんだってw
 スタートでライオンがいた情報が、ここまで流れていたらしい。
 もう、来ないかと諦めかけていたらしい。

 「ごめんね。ライオン遅くて・・・。」

 妹ちゃんと頭をくっつけて、お兄ちゃんが写真撮ってくれたw




 ここまで来れば、もう、私の仕事は終わったようなもんだべさw
 後は、時間内にゴールすればいい。


 こんな応援もあったよw

 安取峠のエイドでもライオンさんは歓迎されて嬉しかったよ〜。
 この安取峠エイド
 第1回目には無かったんよ。
 でも、私設でコーラを振るまってくれる人がいたの。
 それに目を付けた役場の関係者が、第2回目にはサプライズエイドとして設置したの。
 トイレも置いて。

 そういう、心配りが神流のレースなんだよにゃ。

 街までの下りも無難にこなして家の屋根が見えてくる。

 来ちゃったなぁ。
 終わっちゃうなぁ。

 どうやってゴールしようかなぁ。

 コンクリの舗装にでて、角ではおばあちゃんたちが迎えてくれている。

 「ありゃなんだい?」
 「さるだんべ」」
 「いのししだんべ」

 山里おばあちゃん特有の天然2段ボケに ライオンです!と言っていいものかどうか(笑)


 後はもう、ずっとハイタッチさ。
 「ただいまぁ〜」って何度も行って。
 
 「ライオン」 
 「ライオン」って みんなに言われて。

 既にゴールしたランナーにも
 「ライオンさんお帰りぃ〜」
 って いっぱい言ってもらって
 
 ずっと先の遠くからも でっかい声で
 「ライオンさ〜〜ん」って呼んでもらって

 見たことある人にはハグしてw

 みんな みんな すんごい笑顔で

 ずっと ずっと ハイタッチしたまま 信号曲がって

 まっててくれた仲間に ハグして
 
 ゴール直前

 私は本部のテントへ駆けこんだの。

 実行委員の人達が 「おぉ〜〜」って喜んでくれて

 両手でハイタッチして


 ゴール。


 ライオンで完走したのは すごいって みんなが言ってくれて





 楽しかったぁ。


 
 

 結局

 一番 喜んでたのは 私 じゃんか・・・。




 おしまい。